××UnderDiary
第9章 愛情の欲情
もともとは数枚の写真をデスク前の壁に飾っていただけだった。
というのも悠理の姿を見ていると気分が高揚し、面倒だと感じる永井からの指示もこなすことができたからだ。
それに気づいてモチベーションを上げるために始めたことなのだが、気づけば悠理のどんな姿も覚えていたいという願望からくる習慣へと変化していった。
そうなればどの写真も処分することができず、アルバムの冊数がゆうに30を超えたためやはり壁に飾りつけるようになった。
ほんの数枚を飾っていたときは悠理も少し嬉しそうな表情で千尋の部屋を訪れることもあったが、今では気味悪がって滅多に入室しようとはしない。
そんな自室でいつものようにパソコンの電源を入れた千尋は、難しい顔で自身の茶髪をかきあげる。
それは何か困ったことがあった時にする、千尋の癖だった。
というのも悠理の姿を見ていると気分が高揚し、面倒だと感じる永井からの指示もこなすことができたからだ。
それに気づいてモチベーションを上げるために始めたことなのだが、気づけば悠理のどんな姿も覚えていたいという願望からくる習慣へと変化していった。
そうなればどの写真も処分することができず、アルバムの冊数がゆうに30を超えたためやはり壁に飾りつけるようになった。
ほんの数枚を飾っていたときは悠理も少し嬉しそうな表情で千尋の部屋を訪れることもあったが、今では気味悪がって滅多に入室しようとはしない。
そんな自室でいつものようにパソコンの電源を入れた千尋は、難しい顔で自身の茶髪をかきあげる。
それは何か困ったことがあった時にする、千尋の癖だった。