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たからもの

第3章 告白


「この前、好きって言ったとき」


「…うん」



私の態度おかしかったかな!?
それとも
実はウソでしたー!とか!!?

(((( ;゚д゚)))アワワワワ


手に力がこもる
大学の合格発表だって
ここまで緊張しなかったよ…






「後から思い返したら
 肝心なこと言い忘れた気がして…」


「え??」



もしかして、それって……





「改めて言うね
 好きです、付き合ってください」


私があの時待ってた言葉だった



「てんぱりすぎてて
 言い忘れてた気がしてさ…」


愛しく思えた




私も好きです
付き合ってほしいですって



…言えなかった






「じゃぁ、卒業式でね」


「ありがとう、代表頑張ってね」


※大学グループの卒業式で、
 秋が各大学の学部代表に選ばれてた



「おー、ありがとう。」


「おやすみなさい」





電話を切って
少し放心状態になっていた


なんで……あのとき言えなかった
大好きが言えなかったんだろう……




冷たい風が火照った身体には
ちょうどよく気持ち良かった

しばらく外で考えていた

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