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たからもの

第4章 想い


「あっ…えと……もしもし?」



挙動不審な返答に
電話の向こう側で爆笑する秋

恥ずかしくて仕方がない…




「緊張しすぎ(笑)」




なんだか余裕そうな秋に
負けた気がした





「緊張するよー!

 あのときの返事……
 しようと思って…………」



そう伝えると
少し秋も緊張したような雰囲気で

「うん、聞かせて」

と返した






頭は真っ白のまま
でも気持ちが伝わればいい
変になったっていい




「ごめん」


「え?」


「文章になってなくて
 分かりにくかったら言って?」


「あぁ…うん、わかった」

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