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鬼畜の復讐

第7章 鬼畜


近藤真一郎が、ICレコーダーを再生した。

「何故、俺が、やよいと親父の関係がわかったのか?それは…詩織が俺とやよいの子供じゃないからだ」

「!?え?」
「馬鹿言え!どちらかわからないんだよ!」

「俺はやよいと結婚する前は避妊していた。結婚するときまってから、避妊はせずしていたよな?およそ2年間だ。2年間くらい子供が出来なくても、おかしくないとは思う。そんな時だ、ひさしぶりに真一郎と会って飲む機会があった。そのとき、冗談で、子供が出来ないんだよ。と、真一郎に話した。本当に冗談のつもりだった…真一郎も冗談で、俺は種無しかもしれないぞ?といった。種無し…俺はその真一郎の言葉が引っかかった」

やよいと浩は、ある、予感に戦きながら、隆之の話しにききいった。
「真一郎は気になるなら、調べてやるといい、俺は軽い気持ちで調べてもらった。結果は、無精子症…つまり、本当に種無しだったんだ…ショックだったよ…」

近藤真一郎は一度レコーダーを止めた。
そして、3と書かれた封筒をやよいに渡した。

やよいは、恐る恐る、封筒を開けて、中身をとりだした。

「隆之の診断書です。私自身は後悔していますよ…冗談半分で、不妊の検査などしてしまって…本当に無精子症だったなんて…」

「無精子症…あの人が…」
「ふん!嘘だ!その診断書はデタラメじゃないのか?」
真一郎はそれには答えず、話を続けた。

「隆之の場合、全くの無精子ではなく、通常の成人男子の精子の数よりも、極端に少ない状態でした。それでも、通常の性行為で、妊娠させる確率はほぼ0なんです」

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