All Arounder
第14章 Secret Smile
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「おはよっす」
斉藤の勤め先は、中央区刑事科本部だ
刑事科室の扉を開けると、一気に視線がこっちに集まる
「斉藤さん、おはようございます!!」
「おはようございます!!」
新米刑事たちのキラキラとした目…
オレには眩しすぎる
…要するに、めんどくさいという意味だ
斉藤は刑事科室をずんずん進んで行き、自室に入った
「先輩、おはようございます」
「んー、おはよ」
自室で仕事をしていたるは、後輩の嘉山茂弘(カヤマ シゲヒロ)という男だ
オレはこいつをシゲと呼んでいて、それは昔も今も変わらない
「シゲ、おめぇもそろそろオレから卒業したらどうだ…?」
「嫌ですよ、僕は一生先輩の後輩なんで」
ついつい溜め息が出る
シゲはもう一人前の刑事だし、自分で下級の刑事を仕切ってもいい実力の持ち主だ
それが
こんなに"I love 先輩"を掲げるような人間に育っちまった…
別にオレはどうでもいいけどよ
すると、部屋にもう一人入ってきた
「お、斉藤おはよう」
「おう、藤野」
「おはよっす」
斉藤の勤め先は、中央区刑事科本部だ
刑事科室の扉を開けると、一気に視線がこっちに集まる
「斉藤さん、おはようございます!!」
「おはようございます!!」
新米刑事たちのキラキラとした目…
オレには眩しすぎる
…要するに、めんどくさいという意味だ
斉藤は刑事科室をずんずん進んで行き、自室に入った
「先輩、おはようございます」
「んー、おはよ」
自室で仕事をしていたるは、後輩の嘉山茂弘(カヤマ シゲヒロ)という男だ
オレはこいつをシゲと呼んでいて、それは昔も今も変わらない
「シゲ、おめぇもそろそろオレから卒業したらどうだ…?」
「嫌ですよ、僕は一生先輩の後輩なんで」
ついつい溜め息が出る
シゲはもう一人前の刑事だし、自分で下級の刑事を仕切ってもいい実力の持ち主だ
それが
こんなに"I love 先輩"を掲げるような人間に育っちまった…
別にオレはどうでもいいけどよ
すると、部屋にもう一人入ってきた
「お、斉藤おはよう」
「おう、藤野」