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何とかして…

何とかして落とさねぇと…!!




「さぁ、早く次の試験に移りましょう」



だるまは手をパンパンと叩く




「いや、その必要はねーよ。…もう結果は出た」



突然井上が言った



「ま、マジで言ってんのか…？」



「ああ」




「あらそう？
それならさっさと教えなさい」



井上はだるまに向かい合った





「不合格」





!!?




「ど、どうして!?
全ての試験は出来たはずよ!?」



だるまは納得いかないようだ


それはごもっとも




「確かにあんたのその能力はたいしたもんだ…
けど、ひとつだけ欠点がある」



「な…何よ…それは…？」





「あんたのその体じゃ、細い道に入れねー」




「…!!?」




「All Arounderは盗みも多い、その際は通気口を入ることも少なくねー。
あんたの今の体形じゃ、そんな細いところはまず入れねーよ」



井上、よく言った!!




「そんな…」




だるまは地面に膝をつき、ガクッと頭を落とした




…ちょっと理不尽だったかな…？



少々罪悪感を感じながらも、何とかだるまを失格にできた




大志はルンルンとしていたが、だるまの落ち込みようはハンパなかった