All Arounder
第38章 My Heart Beating
『んー大志ぃ///』
ちゅ
ほっぺに柔らかいものが触れた
それが姫の唇だと気づいたのは、それから3秒後
「姫ってば、おい!!///」
『大志の匂い…好き///』
姫は、大志の首に腕を絡ませ、顔を大志の耳元へ埋めた
もう媚薬っつぅか…
性格まで変わってんじゃねぇか…
ハムッと、耳たぶをくわえられた
「…!!///」
大志は急いで姫の腕を掴み、引き離した
『ぁんっ…///』
「おい姫、目ぇ覚ませ…」
『大志っ…下が…もじもじする…///』
姫は自分の指を微かに噛みながら
下半身をくねくねと動かした
「それは…気のせいだ」
『お願い、大志…あたしを触って?///』
「ぉぃ…」
『いっぱぃ…大志…///』
姫は大志の手を取り、その指先をチュクッと吸う
『ん…大志…///』
「ちょい…姫…///」
そういやぁ
CC5の効力って、男も女も10年とか
言わねぇよな…?
「もうやめやめやめ!!///」
大志は姫を自分から離し、部屋の隅へ逃げて丸くなった
自分はこれ以上一切動かないぞ
という感じだ
しかし姫もついて来て、大志の体を揺すってくる
…俺は何もしねぇ
俺は何もしねぇ
俺は何もしねぇ…
『…』
大志が動かないとわかると、突然姫は歩き出した
一応大志も気になり、視線だけ姫に向ける
姫は、その場にあった折り畳みの机を出し
それを簡単に組み立てた