All Arounder
第50章 Difference In Age
もし、この小さな男の子が大きくなったら
どれだけ素敵に輝くんだろうな
その過程に付き添えたなら、毎日が楽しみで仕方ないんだろう
俺の子供がもし今いてくれたなら
俺に似てたのかな
愛した人に似てたのかな
朝起きたら、愛した人はどんな顔して
俺の隣で眠ってるのかな
上品にまっすぐ上を向いているのかな
俺に体をピッタリくっつけて、背中を見せてるのかな
油断して、涎なんかも垂らしちゃったりしてるのかな
間にもうひとり、小さな子供が眠っていたなら
俺は二人まとめて、満足することのない満足を求めて、抱きしめるのかな…
「ひとりぼっちは…やだよ…」
また俺はこうやって
誰かに救ってほしくなるんだ
口ではダメだと言いつつも
それでも誰かに
愛されたくて…