狼と白頭巾ちゃん
第16章 あなたの隣で…
「ライラ…」
「ん?」
風を受けて気持ち良さそうに目を瞑るライラは、とても愛らしい。
そんな彼女に、自分はどれだけ怖い思いをさせたのだろう…。
シンが話し掛けたのは、自らへの戒めと、ライラに対する謝罪の気持ちを改めて伝えたいと云う想いからだった。
「この前は、本当に済まなかった…。何度謝っても足りないかもしれないけど、反省してる…」
「この前…?あぁ、それならさっきシン謝ってくれたじゃない。それに毎日贈り……、っいけない‼」
突然、ライラの声の調子が変わった。
「ライラ?」
「そうよ!これをシンに一番に伝えなきゃいけなかったのに…、私ったら!」
「急にどうしたの?俺に何を伝えなきゃいけないって?」
ライラが慌て出したので、シンは自分の言いたい事も忘れ、ライラに問いかけた。
おかげで、気も紛れたわけなのだが。
「あのね、シン!あなた、私の部屋の窓に贈り物を持って来てくれてたでしょ?それで、村の人に姿を見られてしまっていたの!」
シンは少し考えたあと、思い出したと云う顔をして言った。
「あぁ。そういえば、そんな事もあったね」
しかし、何故か嬉しそうに笑っている。
「なんで笑っていられるの⁈落ち着いてる場合じゃ無いのよ⁈」
「大丈夫だよ、見られたのは夜で、ちょっとだけだったし。で…」
「で…?」
「俺が今笑ってるのは、ライラが、俺の届けた花とかを俺からだって分かってくれていたことが嬉しいから。だよ?」
そう言って、シンはライラの頬に、チュッと音を立ててキスをした。
シンは満面の笑みでライラに微笑んでいる。
ライラは驚いて、目を丸くして固まってしまった。
しかしはっと我に返ると、
「もう!ちゃんと話を聞いてよ!」
と、真っ赤になりながら、シンに怒鳴った。
「ん?」
風を受けて気持ち良さそうに目を瞑るライラは、とても愛らしい。
そんな彼女に、自分はどれだけ怖い思いをさせたのだろう…。
シンが話し掛けたのは、自らへの戒めと、ライラに対する謝罪の気持ちを改めて伝えたいと云う想いからだった。
「この前は、本当に済まなかった…。何度謝っても足りないかもしれないけど、反省してる…」
「この前…?あぁ、それならさっきシン謝ってくれたじゃない。それに毎日贈り……、っいけない‼」
突然、ライラの声の調子が変わった。
「ライラ?」
「そうよ!これをシンに一番に伝えなきゃいけなかったのに…、私ったら!」
「急にどうしたの?俺に何を伝えなきゃいけないって?」
ライラが慌て出したので、シンは自分の言いたい事も忘れ、ライラに問いかけた。
おかげで、気も紛れたわけなのだが。
「あのね、シン!あなた、私の部屋の窓に贈り物を持って来てくれてたでしょ?それで、村の人に姿を見られてしまっていたの!」
シンは少し考えたあと、思い出したと云う顔をして言った。
「あぁ。そういえば、そんな事もあったね」
しかし、何故か嬉しそうに笑っている。
「なんで笑っていられるの⁈落ち着いてる場合じゃ無いのよ⁈」
「大丈夫だよ、見られたのは夜で、ちょっとだけだったし。で…」
「で…?」
「俺が今笑ってるのは、ライラが、俺の届けた花とかを俺からだって分かってくれていたことが嬉しいから。だよ?」
そう言って、シンはライラの頬に、チュッと音を立ててキスをした。
シンは満面の笑みでライラに微笑んでいる。
ライラは驚いて、目を丸くして固まってしまった。
しかしはっと我に返ると、
「もう!ちゃんと話を聞いてよ!」
と、真っ赤になりながら、シンに怒鳴った。