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狼と白頭巾ちゃん

第18章 ライラの大胆な行動

「恥ずかしいって、何の事だよ⁈いいから、頼むから、離して‼」


悲痛な声でシンは叫ぶ。

ライラを傷つけたくないシンには、力を入れてライラの腕を解くことなど出来ず、懇願するしか無かったのだ。


それでもライラは離そうとしない。


「ダメよ!何処にも行かないって約束してくれるまで、絶対離さないから‼」


「⁈‼っ~~~ーー…………わ、かった…!」


声を絞り出し、ライラの腕をシンは離した。


「分かった‼何処にも行かないから‼だから早く離れて‼‼」


そこで漸くライラは離れ、シンは口で荒くハァハァと息をした。

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