狼と白頭巾ちゃん
第20章 空の花
ライラの怯えたような様子に、シンは膝を折り、目線をライラに合わせると、彼女の髪を優しく撫でながら言った。
「大丈夫…、俺がすぐ側に居るから。それより、上を見てご覧?」
「…上?」
言われてライラは、空を見上げて驚いた。
そこには、満天の星空が広がっていたのだ。
空を覆い尽くす星達は、それぞれがキラキラと瞬き、まるで落ちて来そうな程に近かった。
「ふわあぁぁ~…」
その迫力といったら、ライラが思わず感嘆の溜め息を漏らすほどで…。
しかしその後は何も言わず、ライラはただその星空に魅入っていた。
「この空を、君にどうしても見せたかったんだ…」
同じく空を見ながら、シンがぽつりと呟いた。
その声で、ライラはシンへと向き直り、とびきりの笑顔を見せた。
「ありがとう、シン!とっっても綺麗!」
手を伸ばせば届きそうなほどに近い星空。
ライラは感動し、そのあまりの迫力に鳥肌が立つほどだった。
「私、こんなに沢山の星、見たこと無かったから、凄く嬉しい‼」
「良かった、喜んで貰えて。今日は朝曇ってたから少し心配してたんだけど、晴れたし。新月で月の光に邪魔されない、絶好の星見日和だったから」
「そうなんだ。だから、新月の今日が良いって言ってたのね?シン」
「あぁ。見せられて、ホントに良かったよ」
穏やかなシンの声は喜色を帯びていて、ライラも余計に嬉しくなった。
そして、ライラに星を見せる為だけに危険を犯してまで迎えに来てくれたシンに、ライラは胸が熱くなるのを感じていた。
「大丈夫…、俺がすぐ側に居るから。それより、上を見てご覧?」
「…上?」
言われてライラは、空を見上げて驚いた。
そこには、満天の星空が広がっていたのだ。
空を覆い尽くす星達は、それぞれがキラキラと瞬き、まるで落ちて来そうな程に近かった。
「ふわあぁぁ~…」
その迫力といったら、ライラが思わず感嘆の溜め息を漏らすほどで…。
しかしその後は何も言わず、ライラはただその星空に魅入っていた。
「この空を、君にどうしても見せたかったんだ…」
同じく空を見ながら、シンがぽつりと呟いた。
その声で、ライラはシンへと向き直り、とびきりの笑顔を見せた。
「ありがとう、シン!とっっても綺麗!」
手を伸ばせば届きそうなほどに近い星空。
ライラは感動し、そのあまりの迫力に鳥肌が立つほどだった。
「私、こんなに沢山の星、見たこと無かったから、凄く嬉しい‼」
「良かった、喜んで貰えて。今日は朝曇ってたから少し心配してたんだけど、晴れたし。新月で月の光に邪魔されない、絶好の星見日和だったから」
「そうなんだ。だから、新月の今日が良いって言ってたのね?シン」
「あぁ。見せられて、ホントに良かったよ」
穏やかなシンの声は喜色を帯びていて、ライラも余計に嬉しくなった。
そして、ライラに星を見せる為だけに危険を犯してまで迎えに来てくれたシンに、ライラは胸が熱くなるのを感じていた。