テキストサイズ

狼と白頭巾ちゃん

第22章 そしてふたりは…

「ふふっ、ありがとう。ライラ…」


嬉しそうに、シンはライラを抱き締めた。

そしてちゅっと音を立ててキスを落とすと、ライラの身体を腕で支え上げ、ショーツもスルリと脱がしてしまった。


「っ冷たい…」


全裸で岩に降ろされると、その硬質な冷たさにライラは声を上げた。

火照った身体にその冷たさは心地良かったが、布越しで無いと夏とはいえ凍えそうにも感じられた。

それに、この硬さは…。


(擦り傷がいっぱい出来そう…)



不安げに岩を撫でるライラを見て、シンはおもむろにライラを抱き上げた。


「きゃっ⁈ な、なに?」


突然宙に浮き慌てるライラに、シンは優しく話しかけた。


「花園に行こう。俺達が結ばれるなら、あそこが良い…」


「え? ……………ぅん」



シンの腕の中でライラが小さく頷くと、それを合図とばかりに、シンは岩から飛び降り駆け出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ