テキストサイズ

狼と白頭巾ちゃん

第8章 それぞれの想い

その、シンが身を隠す木にそっと手を添えて、まるでその木がシン自身であるかのように見つめ、ライラは、

「シン…?私の名前はね、ライラ…って、いうの…」

自分の名を告げたのだった。













「……………………え……」


ポロリと、言葉が漏れた…。


シンには、何が起こったのか、分からない。


ライラはにっこり微笑んだ。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ