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狼と白頭巾ちゃん

第13章 重ねる逢瀬

初めて2人が出会った日の翌日、ライラはシンとの約束通り、お婆さんの家へと続く森の小道へとやって来た。

そして、前の日にシンと話した辺りまで差し掛かると、辺りをきょろきょろ見回した。

周りに誰も居ないことを確認し終えると、ライラはすぅっと大きく息を吸い込み、シンの名を呼んだ。

「シン〜、いる〜?」

すると、すぐ近くの木の上から、ガサッという音がして、

「ここだよ、ライラ」

次にはライラの目の前の木の影から、彼の声がライラに届いた。

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