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極上年下彼氏

第21章 修学旅行2

私は怖さでジッとして動けなかった。


東君はもう片方の手で私を抱き寄せて、東君の体にすっぽりと収まってしまった。


あの爽やかな柑橘系の香りと雨の匂いが混ざり、朦朧として東君から離れる力が出ない。


「篠崎さん、寒くない?」


「寒い…」


恐怖のせいで震えているのかと思ったら、悪寒が止まらなかった。


「凄い熱だ…」


私はそこから記憶がない。


私はあの香りの中で次第に意識が遠退いていった。


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