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クズル

第3章 試練

クズル「んで?俺はその地上ってところに行って、俺の気に入った奴の願を叶えりゃーいいんだよな?」

腹をくくったのか…それとも自棄を起こしたのか開き直ったクズルは少し考えると、ニヤリと口元を上げ悪戯っぽく微笑んだ。

クリア「そういう事になるのぅ」

クズル「じゃあ…どんな願いでも叶えていいんだな?」

ガンナ「駄目にきまっ…」

クリア「あぁ。構わぬぞ。」

慌てふためくガンナに対し、クリアは『好きにすると良い』と涼しげな面持ちで答える。

クズル「…っ、しっ知らないからな!どうなったって!」

何を言っても動じないクリアに対しクズルは焦りを見せ、それを隠すかのように、走り去っていった。

ガンナ「まっ待て!」

クリア「追うでない、ガンナ」

ガンナ「しかし!」

クリア「ガンナよ…御主は何を恐れておる。御主はクズルの指導者なのだろぅ?何を恐れる。御主はクズルの表面上しか見ていなかったというのか?そうだというのなら指導者失格のよぅ…」

ガンナ「?!……っ」

クリア「まぁ良い…クズルがどう行動するか…どう成長するか、ガンナ御主も、見届けるが良い。」

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