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クズル

第4章 門番

クレア「この森の結界は何処も可笑しくない…だけどこの子に近づいた嫌〜な気は……気になるわね〜ぇ…。」

クズル「何ぶつぶつ言ってんだ、このオカマ。それに迎えって一体何なんだ!」

クレアはぴくりと何かに反応し、黒い笑みを浮かべるとクズルの顳みを両拳でグリグリとし始めた。

クレア「だ〜れ〜が『オカマ』ですって?『ニューハーフ』とおよびなさい。『ニューハーフ』と!」

クズル「っ…てぇーっ!!」

クレア「んもぅっ。やんなっちゃうわっ。」
クレア「と……こんな所で油売ってると、あの堅物に何言われるか…さっ行くわよクズル、ついてきなさい。」

そういうとクレアはスタスタと歩き始めた。

クズル「行くってどこにだよ」

クレア「君のお目当ての場所よ。扉探してたんでしょ?」

クズル「?!っなっなんであんたに神様がそんな事っ」

クレア「え?何故って…私があの扉の番人だからよ、だからあの扉は私が開けないと開かないのよ?」

クスっと笑いクズルの耳元でこう囁きウインクした。

(だから、何度開けようとしても開かなかったでしょ?悪戯好きなクズルちゃんっ)

クズル「○×★△●□☆っ」

クズルは鳥肌をたてると、言葉にならない悲鳴をあげた。

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