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クズル

第1章 プロローグ

穏やかな風がふき、川のせせらぎが気持ち良く感じる中

男「こらー!待たんか!」

その一声にして、慌ただしい風景と変わった。

少年「ヤダね!誰がガンナごときに捕まるもんかってんだ。」

少年は男に向かって『あっかんべー』舌をぺろりと出し挑発していた。

ガンナ「っ!!今日という今日は絶対に許さんぞ!」

ガンナと呼ばれた男は拳をギュッと握りしめ、少し深呼吸をすると、真剣な面持ちで、何やらぶつぶつと呟きはじめた。

少年「捕まえられるもんなら、捕まえてみな!ガンナには無rーん?」
少年「ぶはっ!」

少年は後ろを向きつつ走っていたせいか、前を向いた途端誰かに、ぶつかってしまった。

鼻を摩りながら、その人物を見た少年は、瞬くまに、驚き焦りパクパクと口を動かした。

その人物とは…

少年「…ガ…ガンナ…な、っ!」

ガンナ「ん?どうしたクズルよ。私には捕まらない筈だったのでは無かったのか?」

ガンナはニヤリと笑い『クズル』という名の少年を見下ろした。

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