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これが私の仕事

第4章 第三夜

落ち着いたかな??さて、どうしようかな??
うーん…やっぱり先ずは
私『流歌、ちょっとここから離れててもらっていい??』
流「良いっすけど、何か有ったら叫んで下さいね。」
私『へいよ。』
流歌が離れてく。
いないよね…??確認したけど、近くには見当たらない。
よしOK!!
私『あの…蓮さん』
まずは、気になったことを聞く。
私『あの…ですね』
うぅ…聞きにくい…
蓮「もしかして…家のこと??」
逆に言われてしまった…
私『はい。答えられる範囲で結構ですので。』
蓮「ははっ。僕は構わないよ。しかし蘭には…」
私『やはり蘭には聞かせられませんか。』
蓮「うん。さっき、君が「ルカ」と呼んでいたのは俺の弟の蘭だろ??だから君は蘭を外した。」
ありがたいことに、私の考えている事に気づいてくれてるみたいだ。やりやすい。
私『そうです。多分…流歌、蘭が壊れる気がして…』
蓮「流歌でいいよ。」
私『わかりました。』

なんとなく、なんとなくだが記憶には違和感がある。どちらも同じ違和感だ。
私『担当直入に聞きます。ご両親は??』
蓮「お互い、それぞれの愛人の元に行ってしまいね。僕らは残された。しかもまだ小学生だった僕達を。死ぬまで彼等から謝罪の電話なんて来なかったな。」
相当ぶっ飛んだ両親だったみたいです。ただ気になるのは
私『どちらかが、02人の面倒を見ようとは思わなかったんですかね??』
蓮「どちらも片っぽが見るって考えてたみたいだよ。まったく困った事にね。」
まったく困った様子を見せずに答える。そして両親はぶっ飛んでるのではなく、クレイジーなだけだった。
蓮「そこは意志疎通ができてたみたいで。母は「02人のことはパパが見てくれるから。」父は「ママに頼んであるから」と言われたな。」あっけらかんとしすぎではないか??
私『流歌は、流歌にはなんて言ったんですか??』
蓮「蘭も知ってるよ。双子だよ。」
そうでした。はい。
あと気になるのは、
私『流歌って、体弱いんですね。』素直に思ったこと。
蓮「うん。しょっちゅう熱だして倒れてたよ。」
私『そんな風には見えませんでした。』
蓮「だろうね。でも蘭の方が頭は良いよ。動けない代わりに毎日のように本読んでたから。」
私『蓮さんの方が頭よく見えます。てか流歌がバカに見えます。』
意外な話を聞き本音がでた。うん。流歌を外して正解。

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