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これが私の仕事

第5章 第四夜

真理也がわかるなら私にもわかるはずだしな。ふむ…もしかしたら…まだわからぬが…
私『………むぅ…』
真「お姉ちゃんどうしたの??眉間にしわが…」
私『ちょっとした考え事よ。気にしないで。そうそう、あなたの記憶を持ってきたわ。』
私は真理也に記憶を返す。
真「うっ………」
苦しそうね。見たくない。
真「………うぅ…」
私『どう??少しは思い出した??』
真「うん…ママとパパ…今も幸せかな??」
私『さぁね。自分で確かめたら??』
真「確かめたいけど…お家に入るの怖くて…」
私『なぜ??』
真「ママが泣いてるの見たくないから…」
私『真理也は優しいんだな。今じゃなくて良い。でも、気になるなら確認しな。』
真「うん…」
確かに真理也のお母さんは泣いていた。この濃さ、上がっていた線香、涙を流す母親…やはり死後時間が経ってない??もしかしたら危ない橋を渡っている??
私『そうだ。さっきの記憶で聞きたいことが有ったんだ。』
私は仕事モードに頭を切り替える。
真「うん??」真理也は可愛らしく小首を傾げる。ぐはあああ!!流石ショタ!!あざとい!!これが萌えというものですね!!!!!ひゃっは~!!
真「お姉ちゃん大丈夫??」
若干…いやかなり危ないテンションになった私に怪訝な視線を送る。やべっ…
私『失礼。気にするな。真理也はもともとパパが居なかったの??』
真「うん…確か…僕が生まれる前に死んじゃったって言われた…」
私『そうか。ごめんな…あともう一つ。真理也にはお兄さんが居たの??』
真「うん!!居たよ!!ただ…ただね…僕お兄ちゃんにあまり会ったこと無いんだ…」
私『そうなんだ。お兄さんはパパの子どもだったの??』
真「うん。新しいパパの子どもだよ。お兄ちゃんはあまりお家に居なかったの。」
私『そうだったんだね。ごめんね…嫌なこと思い出しちゃったよね??』
これから、小02には厳しいことも聞くしか無いだろう。また、辛いことを思い出すだろう。それでも、私は真理也と関わりを持ってしまった。

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