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禁断の兄妹

第3章 嫉妬



入学式が終わった後、
私達はすぐに家へと帰った。


「衣鶴ちゃん、じゃあまた後でね!」

「うん!バイバーイ!」

私は紅留ちゃんと遊ぶ約束をした。


「そう言えば、士夜流にぃは紅留ちゃんの事、覚えてた?」

「………あぁ…」

「にしても、嬉しいなぁ…。紅留ちゃんに会えるなんて思ってもいなかった」

「………………」

「もう、今日は寝れないかも!」

「………………」


さ、さっきから
士夜流にぃの反応がないけど…

どうしたんだろ…?


「士夜流にぃ」

「…………何…」

「私ね、士夜流にぃが大好きなんだ…。みんな大好き…」

「ほんと、そう言うのいらない」

「………え…」

「衣鶴の一番は紅留。
俺らは二番目以降…って事だろ」

「…士夜流にぃ…」


士夜流にぃ…
さっきの話し、聞いてたんだ…

『(士夜流にぃより)
紅留ちゃんの方が好きだよ!』

士夜流にぃには
ただの悪口だったのかな……

どうしよう…


ノリで言った事が、士夜流にぃを傷つけることになるとは……!!

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