Lonely
第2章 過去
それが嫌で、あの家を出た
従兄弟の
守内 和稀 モリウチ カズキ
が、家に居なければ暴力。
和稀が帰ってくればコロコロと顔が変わるあの母親
地獄のような日々を送っていた。
そんな私を助け出してくれたのは
中学の時に会った1人の少女だった。
正代 さつき マサシロ サツキ
そう。アイツみたいだった
急に話しかけてきて…
アイツはいつも笑ってた
生花のようだった
クラスでも、話さない奴はいなかったと思う
そいつが、私にまとわりつくようになったのは中学3年の秋頃だった
私は相手にもしなかった
何処から情報を得たのか知らないが
従兄弟の母親からの暴力を知っていた
そして、そいつはこう言った
「今日は、家に帰さないからね!
さつきの家に来て!!」