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Lonely

第2章 過去




私は走った。


何処でもいい、この学校から出たかった。


走る事に懸命で、疲れなんて感じない



-友達だから-


友達だと?


ふざけるな。


私は奥歯を噛みしめた



「ハァ…ハァハァ」


あんなに走って辿り着いた場所は


自分の家だった


急いでカギを開け

靴を脱ぎ捨て

ベッドに飛び込んだ


吐き気がする



「…ニャー…」

「…クロ」


クロとは、私が飼っている一匹の黒猫


私は1人暮らし。


親は、私が小さい頃に事故で亡くなった


従兄弟の親が私を引き取ってくれたが


暴力が堪えなかった


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