Lonely
第3章 リアル
「いや、いい」
『なんで?』
「従兄弟に持ってきてもらう」
『……従兄弟って、和稀?』
「あぁ。」
『和稀なら、帰ったよ?』
「そうか。
なら、鞄は置いとけ。」
『………。』
「切るぞ」
『……る………ら。』
「何だ?」
ツーツー……ツー…ツー
「…何なんだ」
最後が聞き取れなかったが、大丈夫だろ。
ヴー…ヴーヴー…ヴー
また、携帯が鳴った
画面を見ると
今度は和稀からだった。
「なんだ」
『澪!?お前、帰ったって聞いたけど、大丈夫なのか!?』
「あぁ、大丈夫だ。」
『そうか、ならいい。』
「すまないな。
…なんか、周り騒がしくないか?」
『そうか?学校に居るからじゃね?』
…は?
学校に居る?