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「待て、今学校に居ると言ったな？」

『あぁ、言ったよ
それがどうした？』

「……どういう事だ」

『え？何か言った？』

「いや、さっき神崎って奴から電話が来てな。」

『は？
武瑠なんて？』

「何だ、お前達知り合いなのか？」

『武瑠なんて？』

「……いや、私が学校から鞄を持たずに飛び出したから、持ってくると…。」

『まじかよ』

「断ったから、来ないと思うがな。」

『そ、そうか。
あ、ヤベ、俺戻らないと。
澪、切るぞ』

「じゃあな」



電話を切ると私は独り言のように呟いていた



「……和稀が、学校終わってないだと？」



確かに言った。


和稀はもう帰ったと。