Lonely
第5章 一日
「わかった」
「……。」
私は言った。
初めて。
自分の過去を。
何であっさり言おうと思ったのかは分からない。
先程助けて貰った借りを返したかったのかもしれない。
神崎は、私の話をちゃんと聞いて、
時に頷いて、
レイプされたと言った時は目を見開いて驚いていた。
私がレイプされたのを知っているのは和稀、ただ一人だった
「……これで終わりだ。」
全てを言い終わったあと、
神崎は私を抱き締めた。
「……!?
は、は…なせっ!」
「今だけ、今だけでいいから」
「………」
私は離れようとするのを止めた
それは、
神崎の声は震えていたからだ