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最後の星

第5章 苦しい戦い

あたしは入院して、
すごく苦しい副作用に悩んでいた。

それでも戦い続けた。
死ぬことは分かっていても奇跡はおこると信じて。

毎日吐いて毎日ないて。

いつの日かあたしには薬の副作用によって髪のけが落ちていた。

「もうやだよ…」

チェリーはそんなあたしを哀れな目でみつめていた。

あたしは倒れた。
チェリーは吠えている。
医者が飛び込んでくる。

もう負けだよ…


医者が緊急治療を始め、
意識が奇跡的にもどり、
あたしはいった。

「今日で最後なのは分かってます。
最後に屋上に連れて行ってください…」

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