テキストサイズ

2つのグラス

第2章 出張



うつ伏せに寝て部長が
上から押した。



「お前意外と細いな」


「失礼しちゃいますねー
意外といい体してますよ(笑)」



そんなやりとりをするも
部長はマッサージが
上手だった


手が肩から背中へ

背中から腰へ

腰からお尻へ


…そのとき部長が



「ごめん…
ドキドキしてきた」


と言って手を止めた。



私も部長から離れた。



どれだけいい上司でも
男と女。

仕方ないことだ。



少し間が空いて部長が
口を開いた。





「奈央…
甘えてもいい?」



部長が右手を広げ
手招きをした。


奈央は引き寄せられる
ように部長に近づいた。


理由はいらなかった。

抱きしめて欲しかった。

愛されたかった。


後悔はなかった。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ