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なつのおと

第4章 雨が降る



「何、気になんの?」


海斗が怪しい笑みを浮かべたので顔の前でひらひらと手を振った。


「そんなんじゃねーけど…。田中さん俺にはすんげえ素っ気ないもん」


「ああ、莉穂はかなりの人見知りだから」


そうなのか。


てか。


呼び捨てかよっっ!!!


「な、なんでそんな…」


「知ってるのかって?元中だし、元カノだし…」


なんだ、元中かあ。


じゃあ知ってて当たり前か。



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