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なつのおと

第4章 雨が降る




「あずさちゃんはお前にはもったいなさすぎたよ」


「俺もそう思う」


ゆっくり顔を回すとさったきまであずさがいた場所に海斗が座り込んでいた。


「田中さんは?」


「ん?ああ、帰った」


なんでもない事のようにさらっと言う。


俺がどれほど気になっていたか知りもしないで。


ちょうど良い機会だ。


聞いてみよう。


「…なあ、お前らの関係って何」



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