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なつのおと

第2章 夏のはじまり



幼い頃は夏ってこんなに暑く無かった気がする。


毎日のようにあの強烈な日差しの下で友達と遊び回っていた。


地球温暖化がどうのこうの言ってるけどさすがに10年そこらで変わるはずない。


「変わったのは俺、か」


階段を登り終え、目の前の教室のドアを開ける。


「すんませーん」


とたんにどっとわくクラスの人たち。


「おいハル!また寝坊か!」


「昼休みに何寝坊してんだよ―」


自分の席に着くまでにいろんな人に声をかけられる。


「なんだよ、誰か起こしてくれよ」


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