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なつのおと

第5章 ふたりがいた夏 前編




その笑顔が何となく直視出来なくなって目をあの家に向ける。


「行くか、探検」


言った後にちらっとカナタをみるとまた大きな笑みを浮かべていた。


「うん!!」


そこではっと気づいた。


「あ、中に入った感じだとだいぶ暗いぞ。探検するならライトがあった方が…」


と言いながらカナタを見るとなにやらリュックをごそごそしている。


出てきた手には大きめの懐中電灯。


「へへん!こういうのよういしゅーとーって言うんだって」


「…っ!!い、いくぞ」


「はーい!」



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