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「秘密基地…」



この単語にとてつもなく胸が高鳴った。



俺ら二人しか知らない秘密基地。



カナタという正体不明の男子と、俺が見つけたこの誰も住んでいない家を秘密基地にする。



どうしよう。



これからの夏休みが楽しみでしょうがなくなってきた。



「俺ら二人の秘密基地、な！ぜってー他のやつには内緒だぞ‼」



まだ、夏は始まったばかりだ。




＊ふたりがいた夏 前編 end＊