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なつのおと

第2章 夏のはじまり



「ふふ、ばかだなあ」


鈴の音のように笑う彼女が俺は嫌いではない。


可愛いとも思う。



だが好きでもないと思う。


1ヶ月前の梅雨の入り口に雨の中告られて可愛いなあと思って付き合ったが今はもう面倒くさくなってきてる。


ああ、俺って最低。



笑う彼女に優しく笑い返して適当に相槌をうつ。



そうしながらも頭は別のことを考えていた。


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