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なつのおと

第3章 遠い虹へ




どこかで俺を呼んでいる。


スッゴい懐かしい呼び方で。




なあ、今、お前はドコにいるの?


顔も上手く思い出せなくなった友達と過ごした夏を俺は忘れたりはしない。


そう。多分、一生。






「ハル!大丈夫?」


ぱちん、と意識が現実に戻る。


あれ、俺今何考えていた?


「もう、最近ハルぼーっとしてばかりだよ?夏にやられちゃった?」


「あ―そうかもしれない」


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