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なつのおと

第3章 遠い虹へ




思いっきり頭を下げていると小さく息が漏れる音がして。


「……別に良いよ」


顔を上げたら田中さんは既に俺に背を向けていて音楽室の中に入ろうとしていた。


わわっ!


よっしゃあ!


小さくガッツポーズをしてから田中さんのあとにつづく。



まだ薄暗い音楽室に一昨日のような開放感はなく、キョロキョロしていると田中さんが窓を大きく開けはなった。



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