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なつのおと

第3章 遠い虹へ



「おや、そこにいるのは田中莉穂ちゃん!お久しぶり!」



そっくりそのまま、海斗が繰り返す。


頭のぴょんぴょんがやたら目についてなんかウザい。


ていうか!


気になるんですけど!


「ね、ねえ…二人、知り合い?」


「じゃなくて、その前!」


あー…やっぱりスルーですか。


あんまりへこまなかった。


なんか田中さんに慣れてきた気がする。


「うん?俺その前何か言った?」


こいつにスルーされるのは慣れたくないが、田中さんが何か必死なので口は閉じておこう。


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