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なつのおと

第3章 遠い虹へ




「今……入るとき……」


ああ、と合点が言ったように海斗が頷く。

「しゅ―んくーん、て呼んだやつ??」


田中さんはコクコクとうなずき、海斗と俺を交互に見ている。


何でそんな表情してんだ?


「…?何か変だった?」


だって、と小さく呟いてから俺を真っ直ぐみる。


「間宮君の名前…ハル、じゃないの?」


ああ、田中さんの表情の理由がやっとわかった。


海斗が笑い出す。


「うはははっ!おいハル、ちゃんと自己紹介しとけよ!」


「あ―れ?言ってなかったっけ?」


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