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なつのおと

第4章 雨が降る



『わかった!今行く!!そこで待ってて』


切れそうになった電話にあわてて呼びかける。


「…っなあっ!!」


走ったのだろう、ガタガタっとノイズが入ったあと再びあずさの声が聞こえた。


『なあに?』


あれ、俺何て言おうとした?


呼びかけといて次の言葉が浮かばない。






「別れよう」






『…え?』







「…え?」





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