
先生が彼氏…あり得ないっ!
第5章 繋がる気持ち
【リュウSide】
『私は……
先生なんて大嫌いです』
そう言われてからもう2週間。
そして今日は終業式だ。
生徒らは夏休みかぁ…。
いいよなぁ…。
俺ら教師は休みなんてねぇし…。
「じゃあ夏休みの英語の宿題配るぞー」
「えー竹ちゃん…宿題出すの?」
「当たり前です!しっかりやれよ!」
宿題を配る。
俺、一応教師なんだけどな…。
先生じゃなく竹ちゃんなのか…。
まぁそっちの方がひたしみやすいし…。
俺はふと窓側の列を見る。
一瞬狭山と目が合ったが、すぐそらされてしまった。
なんでだよ…。
なんで俺、グサッてきた…。
なんだ…この気持ち。
