Uターンズ
第3章 記憶
「平日は私、仕事で…… 薫を母に任せっきりなんで、ちょっと興味があって誰かに聞いてみようと思ってたんです」
「そうですか、じゃあ是非」
茂と葉子が話している間、子どもたちは神輿のゴール地点で貰った菓子を食べていた。
「そうそう……私、佐伯といいます。よろしくお願いします」「こちらこそ…あ、佐伯さん、って」
「……失礼ですけど、さっき母子家庭って……旧姓ですよね」「はい」
「お父さん、PTA会長されてませんでした?」「はい!やってました……私が4年生のとき」
「やっぱり!僕が6年生の時だ」
「応援団長だったんでよく覚えてたんです、最後の運動会……閉会式の、PTA会長挨拶とか、優勝旗授与とか」
「えぇ!?」
「そうですか、じゃあ是非」
茂と葉子が話している間、子どもたちは神輿のゴール地点で貰った菓子を食べていた。
「そうそう……私、佐伯といいます。よろしくお願いします」「こちらこそ…あ、佐伯さん、って」
「……失礼ですけど、さっき母子家庭って……旧姓ですよね」「はい」
「お父さん、PTA会長されてませんでした?」「はい!やってました……私が4年生のとき」
「やっぱり!僕が6年生の時だ」
「応援団長だったんでよく覚えてたんです、最後の運動会……閉会式の、PTA会長挨拶とか、優勝旗授与とか」
「えぇ!?」