Uターンズ
第4章 近距離
「あれ?どこに行くのかな」
夏子が指差すほうを見ると、茂の両脇に1年生の男の子がふたり、後ろから茜が背中を押しながらついていくのが見えた。
「トイレかな!
「小谷さん人気者…」
「いつもそう… 面倒見いいから…あっおかえり。寝たねぇ」
「うん、歩き出したらすぐだった… ハイ、つまみ追加」
恭介はベビーカーのポケットから、小型のタッパーを数個出した。
「あっちのテーブルからもらってきた…これがぬか漬けで、こっちがピクルスで」
「わ!そうそう…これ!茜ちゃんのおばあちゃんが持たせてくれたんですって」
(モト奥さんの…)
「美味しいんだよねぇ… 前のバーベキューの時も、持たせてくれたよなぁ」「ホントは教えてもらいたいんだけどね」
「そりゃ無理だよなぁ、おばあちゃん色々ウマイもの持たせてくれるけど、人前には出てこないっていうから」
守本夫妻の会話を聞いていると、色々と深い事情がありそうだ…… 葉子は、さっき茂が子ども達に囲まれて歩いていた辺りにもう一度、目をやった。
夏子が指差すほうを見ると、茂の両脇に1年生の男の子がふたり、後ろから茜が背中を押しながらついていくのが見えた。
「トイレかな!
「小谷さん人気者…」
「いつもそう… 面倒見いいから…あっおかえり。寝たねぇ」
「うん、歩き出したらすぐだった… ハイ、つまみ追加」
恭介はベビーカーのポケットから、小型のタッパーを数個出した。
「あっちのテーブルからもらってきた…これがぬか漬けで、こっちがピクルスで」
「わ!そうそう…これ!茜ちゃんのおばあちゃんが持たせてくれたんですって」
(モト奥さんの…)
「美味しいんだよねぇ… 前のバーベキューの時も、持たせてくれたよなぁ」「ホントは教えてもらいたいんだけどね」
「そりゃ無理だよなぁ、おばあちゃん色々ウマイもの持たせてくれるけど、人前には出てこないっていうから」
守本夫妻の会話を聞いていると、色々と深い事情がありそうだ…… 葉子は、さっき茂が子ども達に囲まれて歩いていた辺りにもう一度、目をやった。