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「あ～、ゆうちゃん」

茜は歓声を上げた。茜が4年生まで同じアパートに住んでいた２つ年上の裕介だ。

祖父母と一緒に住むため、二世帯住宅を建てて小学校卒業と同時に引っ越したが、それまではよく一緒に遊んだものだ。

「茜ちゃん」

裕介も嬉しそうに近づいて来た。

「その草、どうするの？」

「宿題… 身近な植物を調べるんだよ…その子、誰？同じアパート」

「あ、この子ね…薫。もうすぐ私の弟になるんだ……おとうさん、再婚するの」

「へーえ」