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Uターンズ

第16章 中学生

3人は、陽の照りつける住宅街の道を歩き始めた。

「暑い~」

「俺んちで、かき氷でも食べるか~?」

「わーい…あ、僕、3時半から歯医者さんだ」

「食べたら送ってってやるよ」

裕介は前から、年下の子の面倒見がいい。

茜はなんとなく、心の中で裕介を他の男の子と区別していた。初恋と言えるものかどうかはわからないが……。

「茜ちゃんに、お母さんが出来るのかぁ」

「ボクにはおとうさんが出来るんだよ♪」

裕介の家は、秘密基地から歩いて5分くらいのところにあった。裕介はポケットから鍵を出し、玄関を開けた。

「じいちゃんとばあちゃんは老人クラブの旅行だし、母さんは今年から仕事始めたんだ~」

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