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裏・恋のハードル高し!!

第11章 始動

チカのせいで傷つくミラを気使って、買って来たカキ氷も水飴ももう溶けてるだろうし。
俺は何をしてるんだろう。



ミラが頼ってくれてるって思ってたけど、それも…別に俺じゃなくてもいいんだ。



今までこんな事で、無かったのに。



もう、そういう心配ばかり。
チカが彼女を作ったお陰で、ミラの気持ちが揺すぶられて、俺にも希望が出て来たのに…結局ミラには、俺は映らないって事だ。


やっぱり、このまま良い位置キープでも、意味がない。



「はぁ…。」



顔を上げるとミラが昇降口から早歩きで出て来た。
向かうは木陰だろう。

こいつ!!

後ろ姿を見れば怒りが込み上がる。
完全なヤキモチだって解ってるけど、もし、ミラが俺じゃない誰かを選んだら、身を引く準備も必要なんだって思い知らされた。

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