ぁなたとわたしのH
第3章 私の願い
私は自分のドアを開けた
「入っていいよ」
「失礼しまぁーす」
私の部屋は両親の部屋から比べると
かなり狭い
でも、私は自分にいると落ち着く
ピンク色の壁が気に入っている
でも今は落ち着いていられない
隣に太輔がいて
ドキドキするし
「すっげー女の子らしい部屋だな」
太輔がそう言ってきた
「だって女の子だもん」
「そうか」
「うん、適当に座って大丈夫だよ」
「おぅサンキュ」
太輔が座った隣に私も腰を下ろした
「俺の正面に座ればいいのに」
「え?どうして?」
「ふつう2人いたら隣に座らなくね?」
「ううん、ここで良いの」
「そうか」
本当は太輔の顔を見るのが恥ずかしかったから…
「ところで、どうしてひなこの家なの?」
「えっ、」
いきなり目的を問われてギクリとした
ここで、言うべきなのか
でも、気まずくなるのが嫌だし
言わなかったら
Hの可能性0だし
よし…
私は太輔の方に体を向け
「あの…ちょっと話があるんだけど」
「どうした?」
太輔は私の顔を不思議そうに覗いた