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死者日記

第1章 血で書かれた日記

そいつは振り向いた。

怖い…怖い、怖い怖い!!

足よ、動け!!動け!!動け!!

…無理だ。
速くここから逃げたい。


僕に気づいたそいつは、こっちに向かってくる。


何でだろう。
操られているみたいに、足が前へ、前へ前へ進む。


こんな危ない奴に近付きたくないのに…

そいつは、何かを僕に渡した。
…指!!

気持ち悪くなった僕は、めまいに襲われ、倒れそうになる。

何かつかむもの…つかむもの…つかむもの…

とっさに目の前にあったものをつかむ。

しかし、そのまま倒れてしまった。

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