刑事とJK~続編~
第11章 頼れるクレイジー野郎
「また、泣いてくれてんの…?」
『あんた、の…あんたなんかの、ためじゃないもん…』
涙を抑えたいがために、ゆうひは小泉にしがみついた
「…優しい子」
そっと頭を撫でた
モニター画面から
小泉の目には、一人の男が映った
おいしいとこで
出てくるんだね、君って…
ほんと羨ましいよ
なぁ、斉藤…
小泉はゆうひを離した
泣き止もうとしないゆうひの唇に
最後にもう一度だけ
軽くキスをした
「…ありがとね、ゆうひちゃん」
『あ、りがと…なんて…
言う…なぁ…』
小泉は名残惜しそうに、ゆうひから離れた
「ほんと、ありがと」
そう言って、小泉は部屋を出て行った
ゆうひはただ、その場に泣き崩れてしまった