刑事とJK~続編~
第18章 刑事危機
「ゆうひ…」
もしかしたら、離婚話でも持ち掛けられるかと思った
でもゆうひは…
「最高の嫁…」
携帯を仕舞い、刑事科の建物を外から眺めた
こうやって見ると、結構大きな建造物だったんだな
としみじみ感じる
刑事じゃ…なくなった
すっげぇ惨めな気分…
まあ、くよくよしてても仕方ねぇよな
――――――――――
「中島さん、斉藤をクビって…何でなんすか!?」
「まあまあ藤野君、落ち着いて」
「落ち着いてなんかいられませんよ!!」
「藤野」
カッとなった藤野を、南は叱り付けた
「…」
中島は、突然机に何かを置いた
?
藤野、シゲ、南の3人は顔を近づけてそれを見た
「写真…
しかも、先輩が写ってる…」
「ああ…しかもこの男は誰だ?」
「なんか、麻薬密売現場みたいだな」
暗い路地裏で、怪しい男から斉藤が何かを受け取っているような写真だった
しかもそれが一枚どころじゃない
十数枚も、同じ手の写真があった
「ま…まさか、斉藤は本当にドラッグでも…!?」
「馬鹿言わないでくださいよ藤野さん…、先輩がそんなことするわけないじゃないっすか!!」
「中島さん、斉藤をクビにした理由って
この写真っすか?
斉藤が、ヤクに手を出しているとか…」
「んー…、ちょっと違うかな」
??
すると、誰かが部屋に入ってきた
「お呼びっすか?中島さん」
吉川だった