刑事とJK~続編~
第18章 刑事危機
「よし、藤野と嘉山で"スナック桃枝"の周辺を捜査してくれ」
「了解」
藤野とシゲは、早速出かけた
「吉川と俺で、過去に斉藤と衝突があった人間をピックアップしていこう」
「斉藤と衝突したことある人間なんて、気が遠くなるほどいるんじゃないか…?」
「まあ…あいつは他人に喧嘩売って生きてるからな」
「ごもっとも」
――――――――――
「写真に、もう一つ看板が写ってるんすよ」
シゲは歩きながら、藤野に写真を見せた
「ん?
…"日替わりディナー・ほうれん草パスタ"?」
スナック桃枝の隣にあるレストランの看板だった
「はい。このほうれん草パスタが出された日をレストラン側に確認すれば、
犯人が写真を撮った日にちがわかりますよ」
「そうか…
その日にビジネスホテルに滞在した人間をホテル側に聞き出せば、犯人は一発でわかる…。
嘉山、冴えてるなぁ」
「先輩のピンチですから!!」
「普段からそれくらいしっかりしてろよ」
「…はい」
二人はレストランに入った
中はシックな雰囲気で統一されている
「いらっしゃいませっ」
女性店員が明るく接客してくれた
「すいません、こういう者なんですが…」
藤野は刑事手帳を店員に見せた
「えっ!!」
「すいません、このほうれん草パスタを出したのはいつですか?」
続いて写真も見せる
「は、はあ…
ほうれん草パスタは、毎週月曜日に出させていただいてます」
「月曜日ですか…ありがとうございます」
「いえ…」
藤野とシゲは続いて向かい側に立っているビジネスホテルへ向かった